2013年9月5日木曜日

町の総合防災訓練と9月5日神奈川県シェイクアウト訓練について

町の総合防災訓練について
3年に一度の総合防災訓練が、9月1日(日)に下箕輪訓練所において実施されました。
ASVNは社協のボランティアセンター訓練に参加をしました。
外国籍の方、外国に永く生活をされ帰国された方なども参加をされました。
行動するプログラムの一番最初が「シェイクアウト」でしたが、実に反応が鈍いこと、と言うよりも「シェイクアウト」訓練そのものが、全く理解を得られていない状況であり、極めて残念でした。
図らずも、昨4日にM6.9の地震があり、愛川町では震度2でしたが、二ノ宮町では震度4を観測しています。
県内には多くの活断層があり、比較的近くまで来ている伊勢原断層が、万が一に影響を受け活動したら……と思うと、この日のシェイクアウト訓練の状況は「ゾッとする」ものがあります。

8月中の有線放送などで、多くの町民に「ご参加ください」と呼びかけていましたが、呼びかけに応えて現地に来た人たちは、どのように参加をすればよかったのでしょうか?
ただただ暑い日照りの中、堤防の上で立ちんぼうをして、遠くから見ているのみでした。
事前に手配をされた人だけでなく、防・減災に関心を持って集まった人たちにも、総合訓練で何かを体験してもらい、それを地域での訓練につなげられる様な工夫が欲しいと思いました。

9月5日神奈川県シェイクアウト訓練について
9月5日午前11時、訓練地震が発生するのに合わせ、一人ひとりが夫々の居場所において<DROP><COVER><HOLD ON>の安全確保行動をとることで、地震が発生したときの身を守る行動への意識を高めることが目的の訓練です。
私自身は、神奈川テレビにチャンネルをあわせ、有線放送の近くにいながら、防災行政無線の放送にも注意をしていました。
しかし……ナンニモ!


大地震が発生したときに、行政が出来ることは極めて限られています。
自分の身を守るのは自分以外にありません。
だからと言って地震を防ぐことは出来ません。
出来るのは、発災時に身を守る行動が素早く取れるよう、日頃より強い意識を持つことです。
この意識を広く町民の中に育てるのが、行政の役割ではないでしょうか。
そのために、実現が可能な提案をさせてもらいます。

※ 町行政組織の全ての課に、シェイクアウトの担当者を1名指名してください。
※ 全ての課は、全ての自己所管事業の中に「今から」シェイクアウトの意義を周知する工夫を盛り込んでください。
※ 防災担当の消防本部は、各課の担当者に初期教育を徹底し、彼らが自分の所管で何をしていったら良いのかを指導してください。

この提案を実行するのに予算は要りません。
必要なのは、行政職員の「町民の安全を守る」意識の大きさだけです。

2013.09.05  石田安秀