北里大学医学部同窓会主催の市民公開講座に出席してきました。参考までに書き留めた部分を報告します。
第10回 北里大学医学部同窓会主催 市民公開講座
H23.10.22(土)14時~16時
講演…「災害医療と放射能汚染」
小田急ホテルセンチュリー相模大野8階フェニックスⅢ
司会 北里大学医療衛生学部 増田卓教授
1 相模原市で大規模災害が起きたら…東日本大震災から考える
講師 北里大学医学部救命救急医学講師 日本DMAT隊員 竹内一郎
① 消防救援隊…東日本大震災への救援数 27,544隊
② DMAT…医者2+看護2+事務1=5名体制、340チーム、1,500名出動。SCUテント。
③ 事故災害…スーパーレスキュウ-はやぶさ、ドクターカー「トリアージ」~重傷・赤、
軽傷・黄の区分色分けした札をもって治療順番をつける。黒は生活徴候なく後回し。
④ 北里大の備え…7000食、3500名、テント50、発電機(電源は新棟4階と8階)。但し、
「Dr.ヘリ」は、現在政令市としての相模原市にのみ無し。
2 緊急被ばく医療施設北里大学病院としての役割
講師 北里大学病院放射線管理室 放射線取扱主任者 野田茂利
① 臨界事故…H11.9.30 JCOウラン加工臨界事故
② 北里大学病院の役割…神奈川県の二次被曝医療機関として指定され、放射線被曝事故等により救急処置が必要な放射能汚染や放射線被曝がある。 患者について、国や公共団体の依頼に基づき治療を行う施設となっている。昨今、放射線被ばく測定に関する相談が多数寄せられているが、二次被曝の医療機関であるため、一般の方々からの依頼については対応することが出来ない。
③ 重い被爆者…現在北里大は1~2人しか重い被爆者を扱えない。
④ 除染施設…H12.4、救急センター地下に除染施設。
⑤ 施設…横須賀市核燃料加工施設、川崎市東芝原子力技研、横須賀市米軍基地。
⑥ タイベックスーツ…ポリエチレン繊維から生まれた不織布で、軽くて丈夫で作業性がよく、使い捨てなので管理区域内での作業に最適である。又、ケミカルテープ 等で手袋・靴等の目止めをし、放射性物質が直接皮膚に付着するのを防げる。防災業務関係者の防災活動では、高レベルの汚染を生じる可能性は少ないので簡易防護服(タイベックスーツ等)、軍手、軍足、作業靴を着用することで、体の汚染防護は可能と考えられる。
⑦ GMサーベイメーター…ポケット線量計
⑧ ホールボディカウント…摂取量 I= 測定値 M / 残存量 T
⑨ Ge=ゲルマニウム半導体検出器…ガンマ線を測定。 (23.11.11 22時 松本貞)